内コーナー
外コーナー
4.クリアー仕上げの場合(木部の傷、欠けなどの補修)
  a.木部の場合
    市販の木部用エポキシパテで粘度が高い場合はエポキシ接着剤を混ぜて調整する、このパテで木部の傷、欠けなどを
    補修する。
  b.FRPの場合
    ポリエステル樹脂にエアロジルを混ぜ粘度を高くしクリアー
     ペーストを塗布、サンデングを繰り返して平滑仕上げをする。
3.コーナー部のフェアリング
  a.外コーナー
    両平面をフェアリング仕上げ、円柱を作るのと同様に角出しをし丸めます。
  b.内コーナー
   両平面を仕上げてからアールヘラを使い成形していきます。
2.FRP段差部のフェアリング
  テーピング、オーバーレイのラップ、端部で生じた段差をフェアリングします。
  a.段差が大きい場合には、FRPの端部をディスクサンダー(#60)でテーパ ーにします。
  b.凹みにフェアリング用パテを塗リ、硬化後パッド でサンディングします。
  c.部分的にFRPが見えたら、再度パテを塗りを繰り返します。
  d.コーナー部は先に両平面を仕上げてからアールヘラを使い成形していきます。
5.その他
  *サンデングパッド他;
   広い面積用パッドは5.5mm合板をサンデングペーパー1/3の
   大きさに切り、両端に持ち手を取付ます、ペーパー面に軽くス
   プレーのりを吹付けパッドに接着しサンデング作業をします。
   もう一つ小さなパッドが必要となります。
  *パテ作業にはいろいろな方法があると思いますので、「パテ付
   け」「パテ削り」等で検して下さい。
サンデングの目安
*サンデングしている音が「ボソボソ」、粉が大きな場合はでは樹脂はまだ完全硬化
  しておらず、「サラサラ」と軽快な音で細かな粉がでれば削り易くなります。
1.FRP面のフェアリング
  a.オーバーコート部を空研ペーバー(#80-120)で平パッドを使い、「うねり」を取るように
        して、クロス掛けでサンデングします。ガラスクロス目が出始めたらガラス繊維を傷めるの
        でそれ以上はしないで下さい。
  b.フェアリング(研削用)パテをポリエステル樹脂をベースに混合します、凹部にパテ付け、
       最初は厚盛りなのでフィラーは多目で、薄付けになったらフィラーは少なめの滑らかなバテ
       を作ります。表面のつや、手のひらで面の凹凸を確認し、これを数回繰り返し、面を平滑に
       仕上げます。最後は市販のポリパテで傷、ピンホール等を取除きます。
  c.ある程度平滑さがでればダブルアクションのサンダーを使うと時間が節約でき、疲れもない
      でしょう。  
フェアリングとは無理のない、スムーズな曲面を充填、削り落としにより形成することである。
木構造小型艇においては、パネル工法では合板を使い、その素材自体がフェアな面を形成し
ています、又ストリップ・プランキングのように曲面外板の場合は木質を削り、フェアリングしま
すのFRPのような充填を主とする広い面積でのフェアリングはあまり必要ありません。
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