画-2
画-1
2.モヘアコート塗装
この塗装は塗料の粘性を利用し、塗面を梨地、ゆず肌、ノンスリップ面にします。下地が凹凸でも目立ちにくく、簡単なフェ
アリングで作業時間を節約することができます。
a.下塗 ロック、パナロック
塗料を刷毛で上塗り時に色が透けないように塗ります。
主剤:硬化剤=10:1(重量比)
シンナー量 30−40%
使用量(シンナーを除く) 80g/m2
b.仕上塗 ロック、パナロック
刷毛で均一に塗ります、塗料の粘度を見てモヘアロー
ラーで凹凸パターンを作ります。
主剤:硬化剤=10:1(重量比)
シンナー量 20−30%
エアロジル 主剤+硬化剤の50−100%(容量比)
使用量(シンナーを除く) 100g/m2
*エアロジルの量と塗料の硬化度により出来るパター
ンは変わります、粘度が低ければ画-1のように丸みのある凹凸になり、高ければ画-2のように表面が尖ったノン
スキッド状態になります。エアロジルの量(粘度)でどのような表面になるかテストをして下さい。
*時間が経つと粘度が変化しますので1回の作業面積を1m2以下にすれば同一のパターンになるでしよう、必要に
より目地割をしてください。
可使時間
シンナー量 20℃ 30℃ 40℃
10% 40分 20分 10分
20% 60分 30分 20分
30% 75分 50分 35分
40% 90分 70分 50分
可使時間
10℃ 8時間
20℃ 5時間
30℃ 3時間
3.クリアー塗装 ロック、マルチトップクリアー SH
この塗装は透明塗料で木質を生かし、場合によっては着色するする事もあります。
a.着色 刷毛で木部に塗りすばやくウエスで拭き取る。
ワシン、オイルステン シンナー量 50−100% シンナーが多ければ薄く着色できる。
*サンドペーパーは必ず木目に平行に研磨すること。
*直接に下塗、もしくはFRP、クリアーフェアリング後に下塗します。
b.下塗 塗料を刷毛で上塗り時に色が透けないように塗ります。
主剤:硬化剤=2:1(重量比) シンナー量 10−20%
使用量(シンナーを除く) 70g/m2
*硬化後、#320−#400で空研ぎします。
c.仕上塗
塗料配合等は下塗と同じ。
使用量(シンナーを除く) 60g/m2
1.カラー吹付塗装
a.下地 FRP部はフェアリングが終わった面をエアーブローし、アセトンでよくホコリなど
を拭き取ってください。合板など木部はプライマー(シーラー)を塗布、表面を目止めし
てサーフェーサーの密着、吸込みを防ぎます。
b.中塗 ロック、ミラクルプラサブ HB
主剤:硬化剤=5:1(重量比) シンナー量 10−20℃ 20−30%
30℃以上 30−40%
エアー圧 0.25−0.35MPa
使用量(シンナーを除く) 80g/m2/コート
*プラサブは2コート以上重ね塗りをするが、広い面積、1時間以上要する場合
は1コーずつ塗り1コート後ピンホール、小さな傷を極細パテで修正、#240
で空研ぎし再度重ね塗りする。
*30℃以上の場合は塗装はなるべく避けましょう。
c.仕上塗 ロック、パナロック
ベースカラーを決め主に白色で調色しています。
主剤:硬化剤=10:1(重量比) シンナー量 40−60%
エアー圧 0.15−0.25MPa
使用量(シンナーを除く) 80g/m2/コート 150g/m2/フルコート
*3コートを標準とし、1.捨て塗(霧吹き) 2.色決め 3.仕上げ
最終仕上げです、きれいな仕上がりになるかは、この塗装工程で決まります。ここでは、2液性ウレタン塗料で吹付塗装の場合を
説明します。2液性ウレタン塗料は塗膜が硬くなり、調色により色も豊富ですが、価格が高いのが難点です。自動車の板金塗装と
ほぼ一緒なので方法はネットなどで検索して下さい。
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