3-d 段差部の処理
グラステーピング
グラステープ作り
A.グラステーピング(木構造用)
  *グラステーピングは部材接合部の接着補強、防水、ボート角部をスレ、磨耗か
       ら保する役割があります。
  *グラステープだけでは接合強度はありません、フィレッテングを併用して初めて
       接合強度は確保されます。
  1.ガラステープ作り
   a.ガラスクロス(オーバーレイの残材を含む)から作る。厚みは200-320g、幅
        は80-120mm(図面指示)
   b.規定の幅の糸を1本抜く事で裁断ラインを解り易くし<、裁
         ちバサミで切断する。
   c.中心線を約1500mmピッチで点を油性マジックペンで印を
         します。
   d.両端の糸を2-3本抜きロールにして保管する。(糸を解れに
         くくする為)
  2.グラステーピング
   a.フィレッテング後二日以上経つ時は、軽くサンデングをし、ワ
        ックスを取除く。
   b.木用プライマーを塗布する。1時間以上で次の作業可能。
   c.合板の接合部の角とテープの中心部を合せ刷毛で押えるよ
         うにしてテープを延ばしていきます。テープの中央から端に
         刷毛でポリエステル樹脂(ノンワックス)を塗布する。
   d.樹脂不足(ガラス繊維が白くなっている場所)の箇所は刷毛
         に樹脂を少しつけ叩くようにして樹脂を補充します。
    e.テープを貼り終わったら再度、積層部をチェックし修正します。
   f,テーピングが長い場合はテープを約20mm重ね継ぎます。
  3.テーピングの注意点
   a.ガラス繊維が曲がっていると強度が下がるので真っ直ぐに
         直す。
   b.テープにふくらみがある場合その下は空気層なので取り除
         いて下さい。
   c.テープの端部が浮いている場合そこからテープが剥がれ易
        くなりますので部材に密着させて下さい。
   d.接合板、補強材部などの段差が生じた箇所はペーストを充
         填してからテーピングをし、空気溜りをなくする。
グラステーピング方法は別名JB(Joiner Bonding)と呼ばれている。部材の接合
を根太などを用いずにFRP素材で固着する場合にもちいる。
BDB-514
B.FRP構造用JB
  マット、ロービングクロスをポリエステル樹脂により成形する。
  1.JBの種類
    *450gのチョップストランドマットと580gのロービングクロスを使
           い構成は右図とする。
     ガラス繊維の長さはマットで1000mm、ローピングで 950mm(
          ガラス繊維の幅)で規定の幅で裁断する。
  2.JBの作業
    a.合板はJB部をサンデングで荒し、突板などは化粧面を取り除い
            たあと下塗りを し接着性を良くする。
    b.作業台上でガラス繊維にポリエステル樹脂を塗布、浸透させる。
    c.部材の角部に接着用ペーストを充填する。
    d.接合部の角とガラス繊維の中心部を合せ刷毛で押えるようにして
            貼っていきます。
      刷毛と鉄ローラーで脱泡をします。ペーストはガラス繊維の上から
            鉄ローラーを押さえつけてアールをだします。
    e,ガラス繊維長さ方向は50mm重ねる。
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