A.グラステーピング(木構造用)
*グラステーピングは部材接合部の接着補強、防水、ボート角部をスレ、磨耗か
ら保する役割があります。
*グラステープだけでは接合強度はありません、フィレッテングを併用して初めて
接合強度は確保されます。
1.ガラステープ作り
a.ガラスクロス(オーバーレイの残材を含む)から作る。厚みは200-320g、幅
は80-120mm(図面指示)
b.規定の幅の糸を1本抜く事で裁断ラインを解り易くし<、裁
ちバサミで切断する。
c.中心線を約1500mmピッチで点を油性マジックペンで印を
します。
d.両端の糸を2-3本抜きロールにして保管する。(糸を解れに
くくする為)
2.グラステーピング
a.フィレッテング後二日以上経つ時は、軽くサンデングをし、ワ
ックスを取除く。
b.木用プライマーを塗布する。1時間以上で次の作業可能。
c.合板の接合部の角とテープの中心部を合せ刷毛で押えるよ
うにしてテープを延ばしていきます。テープの中央から端に
刷毛でポリエステル樹脂(ノンワックス)を塗布する。
d.樹脂不足(ガラス繊維が白くなっている場所)の箇所は刷毛
に樹脂を少しつけ叩くようにして樹脂を補充します。
e.テープを貼り終わったら再度、積層部をチェックし修正します。
f,テーピングが長い場合はテープを約20mm重ね継ぎます。
3.テーピングの注意点
a.ガラス繊維が曲がっていると強度が下がるので真っ直ぐに
直す。
b.テープにふくらみがある場合その下は空気層なので取り除
いて下さい。
c.テープの端部が浮いている場合そこからテープが剥がれ易
くなりますので部材に密着させて下さい。
d.接合板、補強材部などの段差が生じた箇所はペーストを充
填してからテーピングをし、空気溜りをなくする。