合板のスカーフ継手は高度な技術がないとその強度の信頼性は低い。
*小型ボートに使われるJAS合板は3層構造て゜表裏層は1mm以下と薄い。
 スカーフをした場合、強度は木の繊維がいかに連続しているかで表裏層の接合が重要でそこに少しの欠陥でも破損と
  いう結果がある。
 曲げに対して強度が十分な合板も表面をカッターナイフで傷つけ、曲げれば簡単に破壊する。
 スカーフ面をそれと平行に曲げれば破壊はその端部から発生する。逆に言えば表裏層がきれいに仕上がっていれば
  十分な強度が得られる、スカーフ面の平滑さ、接着ズレ、接着圧力などかキーポイントである。
マスキングテープをしてV溝にエポキシ充填する。
当木をム取外した状態の表面にはV溝がある。
当木と釘で圧着する。
パネル、裏板が動かないよう仮固定する、接着防止は梱包用PPテープです。
3.重ね継手
  フレーム作成などに使われます。
合板、板材、角材など長尺物が必要な場合それらを継ぎ合わせて必要な長さの部材を作成します。
BDB-312
2.裏板継手
  *継手部に同材の裏板を接着し接合する、圧着は釘を使う方法をお勧めしま
    す、そうすれば接着材が硬化する前でもパネルを移動する事が出来、次の
    作業スペースが確保されます。
 *裏板には合板が使われる事が多いのですが木理(木目)が直交しているの
     でその強度は縦と横では特に3層の構造の合板では強度が違います、裏
     板の強度のある方向とパネルのシームは直交して使います、また端部を斜
     めにカットする事によりガラスオーバーレイがし易くなります。
 *パネルの表面は板厚の1/2−1/3を面取りし後からエポキシ接着剤を充填
     する事により、パネル同士の接合が強固となり、特に曲げ強度が向上します
 *ラップを敷き片方のパネルを釘で仮固定する。
 *水糸を使い合いマークの直線性を確認する。
 *もう一方のパネルの木口に接着剤を塗り、仮固定する。
 *裏板に軟質接着剤を塗り、押さえ板で釘打ちする。
4.突合/テープ継手
  a.合板の木口のおのおのに接着材を塗り接合します。
  b.接着材が硬化後合板の両面を2枚のガラステープを15mmずらしてエポキシ
        で貼り合わせます。
1.スカーフ継手
  a.合板又は板材の木口を斜めにカンナで削る、電気カンナで荒削りをすると作業
       が楽になります、 削りで重要なことは単部の厚みを薄くしいかに段差のない板
        に仕上げるかである。合板の場合 は、木目が交差しているのでカンナは交互
        に45度方向に削ると平滑に仕上ります、又合板の積層ラインが直線か どうか
        で削面のムラが解ります。
  b.削面に接着材を塗布し、押え木(下)に合板の位置決め、接着面がずれないよう
       に小さな釘で 止めます、この時押え木合板の間にはフイルム(ポリエチレン、ナ
       イロン、食品用のラップなど)をその間にいれ、お互いが接着しないようにします。
  c.押え木(上)で合板をはさむように釘を75-100mmの間隔で打ち合板を圧着し
        ます。
  d.押え木、フィルムを外し合板表面の凹凸をサンデングし仕上げます。釘穴は爪
        楊枝等で埋める場合もあります。
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