現図の描き方
曲線の描き方
2.フレーム図の作画
  a.フレーム断面図の作成
    平面、立面図の各横フレームの位置で基本、補助線の寸法
        を断面図に移す。各点を結び断面ラインを画く。
  b.フレーム図の作成
    フレーム断面図から外板の厚み、キール、シアーなどの縦通
        材の断面を取り除いたラインがフレーム図です。
手画き図面であった頃、その尺度は1/10以上であった、その数値を直接、建造に使ったら精度の良くない、つじつまの合わない
ボートが出来てしまう。実寸大の図面の精度の良い線図(ラインズ)画く事により、ボート自体の品質の向上、建造作業性の良さの
為に現図作業があった。CADの発達と共にラインズの精度は飛躍的に向上し、現図作業の必要性はなくなりつつあるが、しかし
ボート建造の基本でもある現図作業を知っておく事は重要である。
BDB-210
3.トランサム、ステム図の作画
  a.トランサム図の作成
    トランサムが斜めであったり、曲率している場合はその展開図
       を画きます。
  b.ステム図の作成
    ステムの形状、ラベット角度など作成に必要な断面を画きます。
210
1.ハルラインズ(現寸)の作画
  a.作図床の作成
    平らな面にボートの全長 x 半幅以上の大きさでシナ合板など墨、鉛筆などで画き易いパネルを仮止めする。
  b.基準線を記入する。
    図面からセンター/ベースライン、バトック/ウォーターライン、オージネートを記入する。この時各ライン直角度は重要である。
  c.基本線を記入する。
    図面のオフセット表より、キール、チャイン、シアーラインなどの基本線を記入、フェアリングする。
    これらのラインはほとんど曲線なのでバテン材を使い釘、文鎮などで曲げ仮固定する、そしてバテン材の曲がり具合を確認
         し、必要に応じ文鎮を
    移動させラインを修正し、そしてバテン沿いに線を記入する。
         *バテン材には木目の通った柾目材、アクリルなどが使われ、曲率の違いにより数種類の厚みが必要です。
         *ラインのフェアリングとは、平面、立面、断面の各図において、基準線と基本線の交点を一致させるために各ライ
                     ンを動かし修正することをいいます。
  d.補助線を記入する。
    図面のオフセット表より、ウォーター、バトック、ダイヤゴナルラインなどの補助線を記入、フェアリングする。