近代式積み方   相欠き式組み方
独立基礎
棟上
築確認申請不要な無指定の地域に建てられています。昔はオノ一丁、
今はチェーンソー一台で建てられるログハウスは原始的で、シンプルな
工法で使えない丸太、端材など薪として再利用でき非常に「エコ」です。
グキャビンとは丸太を横に積み上げた小屋のことで丸太をそのまま使
い、それはそのまま構造、外装、内装材になっています。丸太には吸排
湿、蓄熱、断熱、遮音の効果があり快適に暮らすことができます。
的には、ログキャビンの建築コストは高いが、ここでは周りの木を倒し搬
出し、最小の加工(製材が出来ない)で済ましているので材料費はあまり
かかってはいません。建てるのに技術的に非常に難しい所はないが、重
たい丸太を相手にしなければならず知恵、体力と根性のいる建て方です。
造上窓はあまり多くとれず。部屋の中は暗いが、日中はほとんど外に
いるので問題ないでしょう。しかしその保温性に「ヘコキムシ」と呼んで
いる小さな虫が冬眠し、春先に部屋中に発生、上手に殺さないとその臭
いはまるで名前のようです。 
ではログハウスのほかにさまざまな丸太を使った物が作られています。町ではマッチングしない物でもそ
の素朴さが自然に溶け込み違和感なく使われています。山で物をつくるには、段取り、その先を読む力、融
通性が必要になってきます。部品が不足してもDIY店に買いにいけません。そこにある部品と自然の素材を
使って組立方を考えるそこに「アウトドアー物作り」の原点があるのではないでしょうか。
くの森林に入ると間伐材がそのまま倒れて腐っているのをよく見かけます。間伐の手間を加えるだけでも、
森林は荒れませんが----  私達の作る物は、その土地の気候風土で育ちその土地で使われるのである。
丸太もそこで精一杯生きようとしているのが感じられます。
のログハウス、そのほとんどがオーナー夫婦で建てられました。主人
が丸太を切り出し、奥さんがその皮を剥き、丸太を積み上げていったの
です。
地盤、山には平坦な箇所はなく、斜面てす。まず建てる場所が決まった
ら地盤を平面に整地しなければなりません。地面を削りそしてその土は
低い所に盛土していき石垣で流土を防ぎます。盛土部は地盤が柔らか
いので家の基礎部には向きません。
基礎はログハウス自体他の工法とくらべると重いのですが平屋建、一
般生活する場で無いのでインテリアが少なく地盤がしっかりしているの
で石油缶の中にコンクリートを流し込んだ独立基礎でその上に土台があ
ります。
丸太の組み方・積み方は、その下面をえぐり取積み重ねた「近代式」、
コーナーは丸太にV型のノッチを設けた「相欠き式」である。丸太には真
直ぐなものはなく、又先にいけば径は細くなっている。これらを使い水平
に積重ねていくのは難しい。最初の積重ねは、そう問題ではないが序々
に高くなり足場も悪くなり、ここで丸太の移動、加工に知恵と体力が必要
となり、勝負所である。丸太の重みと重ね部の隙で10cmぐらい家が低
くなったように記憶していますが、勿論いまは落着きました。
棟上げは全員集合で行われた。棟上というより屋根作りです。
丸太の梁にノッチをいれ、面を出しそこに「タルキ」を打ちつけ「コンパネ」を貼っていく。瓦葺きは防水シート
を下にスレート瓦です。入口の庇は大きく、床はウッドデッキとし日中、居心地のよいスペースになっていま
す。屋根を作り終えるとやっと家の格好となり感動しました。
開口部に扉、窓などを取付ければ、住める状態になります。その後も「山」にいくと、壁のコーキング、屋根
裏の断熱、インテリアなど住み良くする為の工夫がなされています。体力のある時に建てておいて良かった
とログハウスを眺めながら話しています。
雪景色のログハウス
グハウスというよりログキャビンと言った法がよいかも知
れない。もう棟上して20年近くたつだろうか。快適に使わ
せていただいています。それ以前は今の別棟に冬は、豆
炭コタツに足を入れ寝ていたのだが隙ま風が入り、朝方
など辛い思いをしました。
取りは入口を入ってメインキャビンとその上がゲスト用
雑魚寝のロフトそしてオーナーベットルームです。ログハ
ウスはその工法上こまごましした間取りはできません。冬
(最低気温−10℃)のアウトドアーを快適な睡眠を約束し
てくれれば十分です。
観は単純切妻型で自然と融和してそして山の生活のシ
ンボル的存在であります。